台風は単なる自然現象!?
「人の波動が荒れると、天変地異が起こる」と言われることがあります。
そんなことを「ちいろば旅倶楽部のニュースレター」で書いた後に、会員の方から「台風は、単なる自然現象に過ぎません!」という様なメールを頂くことがありました。
そのメールを思い出す度に、初めて田んぼに真剣に取り組んだ年に思ったことを思い起こします。
その年は、台風が非常に多く天国と地獄を味わいました。最後の脱穀を前に台風が影響し、実った稲穂が全部水に浸かってしまったのです。泣きそうになりながら、はざかけのやり直し。家に帰って泣きました。ほんの少しではありますが、自然と向き合う厳しさを体験した年でした。
お米を作っている農家さんのお話によると、何十年と米作りをしてきたけれど、その年ほど台風等で大変な年は今までになかったとおっしゃいます。とにかく天候が乱れ、食物を育てるのがとても難しかったとのこと。7、8月は雨がほとんど降らず、稲の育成は遅れ、畑の野菜はほぼダメでした。そして、9月、10月は雨が降り続き、太陽がほとんど出ないという状態だったのです。
単なる自然現象の結果、その年はたまたま運が悪かっただけなのでしょうか。
それは、単なる偶然なのではなく、私たちの日々の行いの結果次第なのだと思うのです。
自然界を超えた存在の影響がある
自然霊の存在
自然界には、自然霊と呼ばれる霊が司っているのだそうです。霊視する者により、太古の昔より「龍神」などに象徴される姿として、表現されてきました。
自然霊とは現世に姿を持ったことのない霊ですから、肉体のような姿はありません。
ですから、「姿を表現してくる」と言ったほうが正しいのだそうです。
別のいい方をすれば、自然界を司るほどの霊的エナジーが宿っているともいえます。
これらの霊は、地上界の波動を精妙に受け取り、感応します。
「波動」について
私たちには「波動」という念の力があります。
実はそれが、運命を左右しているのだそうです。
自然霊は私たち地上界の人々の波動に感応し、天候、地震、火山などに影響を与えているのだそうです。
ということで、私たちの放つ波動次第で平安をもたらすこともあれば、天変地異も起すのだそうです。
現代人の波動を平安と感じますか?
それとも戦々恐々とした波動でしょうか?
正直、平安とは言いがたいですね。
毎年の様に天候が悪化すれば、私たちの食べるものができなくなる可能性もあります。なんとか出来ただけでも本当に感謝といえます。
台風の影響だけでなくとも、長雨前線による豪雨災害、冬は冬で爆弾低気圧や南岸低気圧等による影響も最近では毎年の様に耳にします。また、ここ数年で「観測史上初」という言葉を何回聞いたでしょうか。「単なる自然現象」を超えているような氣がしてなりません。
この地上で起きるあらゆることは、「一方的に被ること」ではなく、「私たちの生き方が反映されるもの」ということなのではないでしょうか。
天変地異をなくすには
このような天変地異をなくしていくにはどうすればよいのでしょうか。
物質主義的価値観を崇めることで、この地上を荒々しい波動に変えてしまいました。物質主義的価値観とは、目に見えるものばかりを重んじることです。人生で大事なことは、財産や名声、高い学歴や地位を手にすること、美貌や健康に恵まれること、というふうになります。
物質主義的価値観の人はそれが実現できないと、人生を失敗したと思う人でもあります。財産がない、学歴がないと自分には生きる価値がないと思う人もいるかもしれません。
しかし、人生において大切なことは決して物質的価値観により支えられるものではなく、スピリチュアリストの江原啓之さんがよく言われるように「価値があるから生きるのではなく、生き抜くことに価値がある」という一度しかない人生における経験と感動を重視する人生哲学なのだと思います。
物質主義的価値観を持つ人たちが、今の時代に多い日本人。今のままでは、さらなる破滅へと向かいかねないのかもしれません。そうならならないためにも、まずは、私たちの周りから、天国の波動へと変えていきましょう。
○目には見えないものへの敬いを忘れずにいること。
○人へ優しさ、思いやりを持つこと。
○感謝を持つこと。
以上のことを忘れずにいたいと思います。
地震を抑える要石と不動心
毎年、東国三社ツアーを開催しています。ご存知の通り、東国三社とは、鹿島神宮、香取神宮、息栖神社のことです。
そして、鹿島神宮と香取神宮には要石(かなめいし)があり、地震を抑えているという古代からのいい伝えがあります。
鹿島神宮の要石を掘った水戸光圀公のお話がありますが、どんなに掘ってもずっと石が下まであって掘れなかったそうです。
要石で地震がありませんようにという祈りも大事ですが、その前に、地震の原因となる私たちの「足元の揺れ」「心の揺れ」を少しでも抑えることが大事ですね。
この「揺れ」を起さないために必要なものは、「不動心」です。
どんなことがあっても落ち着いて、すべてを受け入れることのできる広い、寛大な心。
かつての修行者たちが、得たくてもなかなか得られなかったというのが「不動心」でした。
台風も地震も、すべては私たちの心の波動が影響しているということです。
鹿島神宮のご祭神は、タケミカヅチノオオカミ。
香取神宮のご祭神は、フツヌシノオオカミ。
両神は、出雲が舞台の「国譲り」で、出雲大社のご祭神であるオオクニヌシノミコトと平和的に話し合いをし、国譲りを実現されました。
それが、日本という国のはじまりです。
出雲大社へ行く人は多いですが、日本という国の始まりは出雲であることを知る人は、それほどいないかもしれません。
戦をすることなく、会話で平和的に解決する。
平和的に話し合う神々を見習って、普段の私たちもこうありたいものです。
今、いくべき聖地と言われる鹿島神宮と香取神宮。
天変地異の多い今だからこそ、物質主義的価値観から脱出し、古来の日本人が大切にしていた精神性を重んじて人生を生き抜くことが大切なのだと理解すること。
そして戦わずして平和的に話し合うことの重要性を、今一度、見直してみませんか?
現代人が心の平安を取り戻し、感謝の心を思い出した時にこそ、天変地異を恐れることのない時代がやってくるのかもしれません。