行くべきパワースポットを決めるツール類
自分の運気を上げるために何処のパワースポットに行けばよいのかと迷った時に、人は様々なツールを利用して訪れるべき場所を決める傾向がある様です。例えば、そのツールは開運パワースポットガイド本だったり、ネットでの口コミだったりします。あるいは、風水や方位学の考え方、更にレイラインや神様カード等の様なゲーム的要素を持つものから行くべきパワースポットを決める人も多いのだと思います。
また、目的地を決める時に、自分が迷いながらもそのパワースポットに行き着き、葛藤しながら実際に訪れるまでのプロセスや自分だけのストーリーを大切にする人が多いのも事実です。日本や海外のパワースポットの多くは神社仏閣や教会施設だったりしますが、実際に宗教的信仰心等とは全く関係なく、自分の存在意味を正当化できると実感できる様なパワースポットを訪れるのが現代人の特徴の様にも思えます。
そんな中で、自分の属性とパワースポットの相性から行くべき場所を特定するツール・考え方があることを知りました。人が元来持っている属性(これを「繭気属性」と言うそうです)が生年月日と血液型から算定でき、その属性と相性の良いパワースポット(神社仏閣や自然など)に行くべきだとするものです。
属性と相性から自分に合うとされる具体的な神社や自然溢れる場所(観光地)がネット上に掲載されていて驚きますが、疑う前にそれに従ってひとまず行ってみることもありなのかなとも思います。
確かに風水や属性であれ、方位学やレイラインであれ、これらは自分がどこに行くべきかを決める上で判断材料としては参考になるものだと思います。しかし、余りに細かく規定し過ぎると日常生活にまで支障をきたしますので、これも程度の問題だと思います。
また、一方でこの様なツール類のみに従うことに大きな窮屈さを感じる人達もまたいるのも事実です。そんな人達は直感や自分の感性を重んじて、ただそこに行きたいから行くのであって、自分の属性との相性や吉方位などは余り重要視しません。仮に行った先が「相性の悪い」場所だったとしても、全ては自分次第だと理解していれば悪影響は受けないものだとしています。
ツール類に「行くべきではない」と判定を受けたからと言って行きたい所へ行かないのも、余り行く気がしないが「行くべき」と判定されたから嫌々行こうとするのも余りに不自然なことではないでしょうか。
自分で行ってみなければ全ては分からない訳ですし、行ったとしてもその時の状況によってどうにでも印象や影響は変わるわけですから、直感を信じて行きたい場所へ訪れて何が起こっても良い経験として受け入れるという姿勢が望ましいのだと思います。
人気のツール類を利用して行くべきパワースポットを決めることは大いに結構なことなのでありますが、余り教条主義的になりすぎてもただ窮屈なだけなので、そんな人もたまには自分の本心から行きたいと思う場所へ迷わず向かってみても良いかも知れませんね。
何れにしろ、どこかのパワースポットへ出向いて運気を上昇させようというのがこれらの基本にあります。パワースポットを運気や力をチャージできる外部的供給源として活用することが訪れる目的となっています。
しかし、パワースポットで力が十分チャージできたとしても、日常生活のストレスや環境の変化などで何れはその力は無くなっていくものです。これではパワースポット巡りを続けて力をチャージし続けなければなりません。
さて、次に考えてみたいのは自分自身の生活環境、更には自分自身をパワースポット化してしまおうという考え方です。こちらは外部から力をもらうのではなく、力の湧き出る源泉を自分自身の中に求め自分自身が今度は逆に外部に力を与える供給源になろうとするものです。
自分の居場所からパワースポットにする
スピリチュアリストの江原啓之さんが講演会や書籍で言われていることに、「自分の家をパワースポットにする」ということがあります。
どんなにパワースポットと言われる場所に繰り返し行っても、普段の日常生活における努力なしの運気UPはあり得ません。パワースポットは、何も神社や自然、聖地だけではありません。まずは一番長くいる「家」をパワースポットにすることが大切だと言えるのではないでしょうか。
家をパワースポットにするなら、家をきれいに掃除すること。掃除は自分のオーラマーキング。家の「氣」をきれいにします。尚、オーラマーキングすることで泥棒にも入られにくくなるそうです。
そして、家でいい音楽(音霊)を流してみる。花を一輪でも飾ってみる。
良い素材のもの、旬のものを食べる!(エネルギーの源)
お風呂やトイレをいつも綺麗にする。健康のためにも大切なところ。
また、入浴は手軽な自己除霊法でもあります。
小さな子供さんがいる家は、正にパワースポットと言えるかもしれません。
赤ちゃんはなぜ、「赤」というのでしょうか。それは、赤ちゃんが「エネルギーのかたまり」だからだそうです。
赤ちゃん、子供さんの元気な声は、悪い霊も寄せ付けない力があるとのこと。
子供さんがいない家庭であっても、近くに保育園があったり、学校があれば、いつも元気な声が聞こえます。それも効果があります。
結局、家族みんなが仲良くいること。笑顔でいること。それこそが、家庭をパワースポットにします。たとえ因縁がある土地に住んでいたとしても、家族の笑顔があれば大丈夫です。
自分自身をパワースポットにする
自分の家と同時に、自分の身の周りも綺麗にするように心がけましょう。
心身を常に清潔に保ち、身だしなみにも気を配る。
そして自分自身の心を磨くことは、自分自身を真のパワースポットにするのと同じです。私たち自身が「光」輝く存在になること。光はいろんな人や物事を引き付けます。失敗を恐れずに常に努力を継続し、多くの経験を積み重ね、吸収できたものを周りの人達に与えていくことで、自分自身が光を放ちます。
与え続けることで、その光は決して途切れることはありません。そして、与えれば与えるほど、光を放てば光を放つほど、自分の内部から力が湧いてきます。まるで、今度は内なる神からの自分に力が与えられているかの様に。
我々の生きる目的は、魂の成長とも言えます。魂の成長を目指そうと努力している人は、とても輝く人になれます。何かに依存したり、努力せずに楽して得ようとするのではありません。自分の幸せのために、更に他人の役に立つために、前向きに努力すること。明るいオーラを放ち続けること。
そうやって自分を光り輝くパワースポットにすることが、結果として幸運を引き寄せることになります。そのような状態になれば、パワースポットへ行って運気を上げることなんてどうでもよくなってくるのではないでしょうか。
「感謝」と「努力」しかない人、謙虚に自分の周りに起こる全ての事象を受け入れ反省し与えることに徹する光り輝く存在にとって、もはや自分の属性やパワースポットとの相性や吉方位などを考えることは必要の無いことになります。自分の中から力があふれ出てくるのですから、後は自分がパワースポットとして外部にその光を放ち続けるだけです。
そして、この様に多くのパワースポットを巡りながら、最後にたどり着くパワースポットは自分自身なのだと最終的には気付くべきなのかも知れません。