最近ではもうありませんが、旅行業を始めてまだ間もない頃には以下の様なメールを頂いたこともありました。
「御社のツアーで組まれている日程であれば、●●の方角の神社に行ってはいけない。」
また、パックツアーを手配する際、「●●の方角の宿泊を手配してもらわないと困る、何か悪い事があったらあなたのせいだ」と、当社に責任を押し付ける方がいらっしゃいました。
外出するときに、「方角が悪いから」と言って遠回りをしたり、自分の失敗を方角のせいにする人を見かけます。
それは方角が悪いのではなく、自分がそうなる様な心を持って歩いているからかもしれません。
運勢が悪いと思うなら、それを自覚して自分を鍛えて育っていくことが本当の道だと思います。
運命を逆転させるために、自分の心根がどうあるのかに気づくことが大切だと思います。そして何があってもすべて受け入れる心の強さが必要ではないでしょうか。
天に応援される行動力とは
スピリチュアリストでオペラ歌手の江原啓之さんがお話されるスピリチュアリズム「八つの法則」のうちの1つである「運命の法則」。
運命は、自らの手でつくるもの。すべては自己責任。不必要なことは自分には起こらない。
「運気が悪いので、ちいろば旅倶楽部に入会した」というコメントを見ることもあります。
占いの結果を聖地巡礼の参考にすることはあっても、それにのみ依存していては神様は喜んで応援してくださらないでしょう。
我を捨て、自分の根を育てること。そうすれば、目には見えない存在に応援される行動力になるのかもしれません。
その道が険しくても、目には見えない存在の力が支援する確信を持って通らなければ、新たな運命は開かれないのかもしれません。
運命を逆転する力を身に付ける。運気が悪いと思うときには特に言霊に氣を付ける、自分の身の周りを正す・整える等が大事です。
旅先も、縁あって行くもの
私がイギリスの語学学校に通っているとき、先生から、「日本人は占いの結果で旅行をやめるって本当?」と聞かれました。
縁あってその場所へ行く。この縁も目には見えない存在がまわすもの。
天にお任せする。天の事情を考えて行動すれば、応援してくれる。
もちろん、行けないということもあるでしょう。それにはその理由があると思います。
2011年は、霧島ツアーが新燃岳の噴煙の影響で中止になりました。なかなか中止の決断ができなかったのは、航空券をすでに購入してキャンセル料が発生してしまう方がいらっしゃったためです。
宮崎空港はキャンセル料金が免除されるのに、ツアーで利用するのは鹿児島空港のため免除なし。そしてツアーの全日程には噴煙の影響がないという状況で、行こうと思えば行ける状況でした。
それでも結局、不安の中での旅は楽しめないと思い、中止を決断しました。もし無理して行っていれば、東日本大震災の翌日という日程だったため、何れにしろ中止になっているところでした。これも天の事情だったのかもしれません。
自分に起こる出来事を受け入れることも、大切なことと学びました。
人生を開く鍵
目先のことを不安がっていては、それこそ悪い運気と仲良しになってしまいます。
人生を開く鍵は占い等ではなく、自分の心、つまり根のなかに何を埋め込んでいるか。
人事を尽くして天命を待つ行動力が大切です。
死ぬも生きるも、天命で生まれ天命で帰る。
不運、不幸を呼ぶ縁も自分の心のあり方次第。
そして自分に起こるすべてのことを受け入れられる、強い自分になりたいと願っています。
(参考文献)
『お天道さま、ありがとう』東城百合子著 サンマーク出版