天変地異は、私たちの荒れた波動の集積なのではないでしょうか。そんなことをよく考えます。
神さまを敬う人や、目には見えないものを大切にする心を失っている人が多いことも原因しているといいます。感謝や尊敬の心がなくなっているのでしょうね。
◎自然の恵みに対して、日々感謝しているか。
◎自然を汚さないために日常生活でどんなことに心がけているか。
◎見えない自然の力を学ぶ大切な時間を持っているか?
毎日を仕事で追われているという方は、大切なことを見失いがちです。忙しくて食にかまっていられなかった。体を大切にしていなかった。
そんなときに「大きな気づき」として病気や、間違った方向に行っているときは、様々な問題にぶつかることもあります。
何事も日々の積み重ね。その結果が、いいかたちであらわれるのかそうでないのか。どんな結果であろうと、「責任主体」で受け止めなくてはいけませんね。
これからの日本に大切な産業とは
ちいろば旅倶楽部の奥出雲ツアーを案内してくださった山内さんが、「これから日本に本当に大切な産業は<農業>だ」とお話されていましたのを記憶しています。
今まで日本を支えてきた産業がさらに発展していくことは難しいと考えますし、物がバンバン売れる時代は終わりを迎える傾向にあります。
日本にとって今大切なことは、農業を見直すことだと思います。農業の発展と国民の豊かさは比例します。
デンマークは外国の支配下にあったときも、代々伝えられた神話や童話、民族の歌を子供に聴かせ、畑を作って自給し、国難を突破しました。
それが毎日の食物の力の大きさを知ることになり、心をこめた手作りの食卓を整えることを大切にし、自然に感謝して生活しました。
それが農業につながり、農業の発展をもたらし、農業で世界をリードする国づくりをしました。
日本を再びエネルギーある国にするためには、伊勢神宮のご祭神・アマテラスオオミカミが「この国の主食としなさい」とニニギノミコトに手渡した「稲」の復活が重要です。
今や、その日本の米や野菜、つまり農業が、厳しい状況にあります。
実は、日本は世界で農薬使用量が世界一なのだそうです。
あるヨーロッパの国からは、渡航する人たちに渡すパンフレットには以下のように書かれています。
「日本は農薬がたくさん使用されているので、旅行の際にできるだけ野菜は食べないようにしてください」
そう書かれても仕方のないことですね。日本人は、世界で最も危険な食物を食べている国民ということでもあります。
こうした食物が私たちの体に与える影響は大きいものだと思います。また、農薬・除草剤・肥料以外にも、日本が世界で一番のものがあります。
それは、「添加物」です。日本で使える添加物は347種類です。
こうした農薬や添加物が、日本人第一位の病気「ガン」と、全く無関係ではないとは言えないと思います。添加物の中に発ガン性のものが見つかっても、使い続ける大企業もあるようなのですから。
そして、農薬は地球環境にも良いとはいえません。農作物に栄養を与えるための肥料・農薬がガス化し、亜酸化窒素となって大気中に漂います。
米国・海洋大気局(NOAA)によると、肥料を撒いた農地から発生する亜酸化窒素ガスが、オゾン層を壊している主たる要因と発表しています。
他にも農薬や肥料が原因で川の水や土が汚染される。農薬で土が汚染され続けると砂漠化し、野菜が育たない土壌になってしまうのだそうです。
地球を汚さない農業の時代
「自然栽培」という言葉を聞いたことがありますか?
今までの農法(一般栽培とも言います)
-農薬・肥料・除草剤
+人の「目」と「手」
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自然栽培(Natural Farming AK method)
無農薬・無肥料の「奇跡のリンゴ」で有名になった木村秋則さんは、私たち消費者が買うお米や野菜についてこうおっしゃっています。
「傷むようなもの、腐るような食材にお金を払うことに慣れてはダメだ。安心と安全を追い求めてください」
そうすれば農家はその声に応えようと切磋琢磨し、お米や野菜、果物を精魂込めて作るようになる。それが私たちの健康につながり、地球環境の保全にも貢献することになります。
ちなみに、木村秋則さんが無農薬・無肥料で作られたリンゴを生で見ましたが、リンゴは腐るのではなく、枯れている状況でした。
自然栽培(無農薬・無肥料)で育った自然治癒力を持った野菜やお米が、人間の治癒力に好影響を与えることは十分考えられます。
日本では、ガンによる死者が年々増えています。これだけ医学が進歩しているにもかかわらずです。
一方、アフリカなど発展途上国ではガン患者が少ないそうです。
農薬・肥料を使わない、自然に自生しているものを食べている国の人たちのほうが、本当は豊かな食を得ているのかもしれません。
人間と野菜の共通点
自然栽培で作られた野菜を宅配する「ナチュラル・ハーモニー」代表・河名秀郎さんの『野菜の裏側』を読み、安全でおいしい野菜の選び方を知りました。
人間も野菜も、食事(肥料)いかんで病気を招き、クスリ(農薬)に頼れば、本来もつべき生命力(自然治癒力)が弱まるばかりであるといいます。
この世に存在するすべての生命体は、それぞれにふさわしいものを口にしていれば、本来の健康体で過ごすことができ、何も過剰防衛する必要はないそうです。
2005年、熊本地方に大量のウンカが派生し、稲作は甚大な被害をこうむりました。
防虫剤をまいてもまいても食い止めることができず、一般の田んぼは茶色に変色し、稲は壊滅状態だったそうです。
ところが、そんな中でも、ほとんど影響を受けなかったのが、自然栽培の稲だったといいます。
それを見たとき、「私たち人類が自然栽培を通して学ぶべきだ」と河名さんは直感したそうです。
自然栽培の力
また、木村秋則さんの書籍『百姓が地球を救う』には、このようなことが書かれています。
福島第一原子力発電所の事故のあと、出荷可能とされた地区のお米からも、次々に放射性セシウムが検出されました。いったんは公的機関が太鼓判を押したにもかかわらずです。
原発事故直後から、木村さんは何度か福島県と宮城県を訪れ、自然栽培の田んぼをチェック、農家の方々と話し合いをし、独自に調べることにしたそうです。
同位体研究所で福島県と宮城県の自然栽培米を分析したところ、1ベクレルも検出されなかったそうです。(0以上1ベクレル未満)
特に福島県産のお米は、1メートル離れたあぜ道で高い数値が出ていたにもかかわらず、です。
一体何が起きているのかまだ何もわかっていないそうですが、一般栽培の田んぼよりも何倍も多く棲むバクテリアが一役買っているのかもしれないと木村さんはおっしゃっています。
チェルノブイリでも放射性物質をエサにして成長するバクテリアが発見されているそうです。
大自然の摂理は、人間の思惑や作為を超えて、こんなところにも現れているのかもしれません。
人間も大いなる自然の一部。自然の摂理に逆らって生きていけるはずがありません。人間も土と同じように必要なものはすべて作られていて、ピュアになればなるほど、その作用は強く働く。
自然栽培の米のように自然と順応していれば、ウィルスにも病原菌にも感染しないのかもしれませんね。
体は食べ物でつくられています。毎日食べたもので、きっちりつくり変えられるのだから、私たちも、今日から食を変えることができます。
そうすれば自然栽培の田んぼのように、どんな薬剤にも負けないスーパー細菌のような人類を脅かすウイルスが襲いかかってきても何も怖くありません。おびえることなどなにもなく、安心して生きていけます。
ぜひ、今からでも遅くありません。私たちの下地作りは今からでも始められます。
農薬や肥料を使った土でも、人が肥毒を抜く手助けをすることによって、時間はかかりますが、もとの健全な土に戻るそうです。
人もそれと同じで、どんなに大量のクスリを飲んできたとしても、毒を取り込んできたとしても、生命力のある食べ物をとり、毒素を排出すれば健康を取り戻すことができます。
私も、自然と調和した生き方を目指し、「免疫力」と「自然治癒力」をもちたいと思っています。
~参考文献~
◎『百姓が地球を救う』木村秋則著 東邦出版
◎『野菜の裏側』河名秀郎著 東洋経済新報社
◎『家庭の味 手作り食品-健康は安全な食べ物から」』東城百合子著 あなたと健康社