ある年の年明けに伊勢神宮へ新年のご挨拶に行きました。御垣内参拝をして旧年の感謝をお伝えし、今年1年を乗り越えることの決意をしました。
その時の社務所でのこと。ある女性が、「家内安全のお守りを下さい」と言っていました。すると神職さんは「家内安全のお守りはありません」と。
伊勢神宮の内宮のご祭神は、アマテラスオオミカミです。本来、神さまや仏さまに性別はありません。本当に強くて逞しいのは、男性よりも女性。その象徴として最高峰の神であるアマテラスオオミカミが女性というイメージなのだそうです。
確かに家内安全は大切です。しかし、伊勢神宮にはもっと大きな役割の、世界・宇宙を見守る神さまが祀られていることの理解が、多くの日本人にあるといいですね。
先日、ツイッターで、「(天照大神は女性神だから)伊勢神宮にカップルで行かないほうがいいと聞いた」という書込みを目にしました。
アマテラスオオミカミのような大きな力を持った宇宙の神さまが、人間のカップル!?を相手にするはずがないと思いませんか?ご利益や迷信に捉われている人がまだまだ多いという意味なのかもしれません。
神社や聖地とはどのような場所なのか。かつての日本人が大切にしてきた「聖地を守る心」を、取り戻したいと願っています。
ご神霊の存在を否定する人たち
神社には参拝するけれど、ご神霊の存在を全く信じないという方がいらっしゃいます。男性に多い傾向だと思います。
とても不思議なのは、そのような人がなぜ神社に参拝するのだろうということ。ご神霊なくして神社はありえるの!?誰に祈っているの???
こうした人は、「困ったときの神頼み」が多いのではないでしょうか。
困ったときの神頼みが悪いとはいいません。神社は、良い時もそうでない時も、ご神霊に感謝を伝える場所です。
ただ、ご神霊は信じなくても、普段から一生懸命努力して仕事をする人や、人を助ける仕事をしている人には、神さまから様々なご支援を得ることはできると思います。
最大の「人の穢れ」とは?
神を信じぬ心の穢れ、そが最大の穢れならん。神を信じぬことの罪は、己の生を賜りし恩、この世に生きて長らうことの、何に感謝を捧ぐべきかを、忘れ、高ぶる傲慢不遜。神への感謝を後にして、物質文明、金銭に、感謝し、執着、目をくらませり。
『神誥記』ひふみともこ記
「人の穢れ(けがれ)」について、最大の穢れとは、「神を信じぬ心である」とあります。
この世に生まれた恩を忘れていること、この世に生きるために大切なものが与えられていることを忘れていること。
感謝もあとにして物質文明、金銭に感謝して、執着に目をくらます。
神の与える恵みを見忘れ、肉体のみの快楽。魂を捨てる汚れの道。
自分の仕事や地位、自分の会社の成功は、自分の力でやっていると思っていたら・・・。それも自身の「汚れ」となって、いずれその汚れを浄める行を与えられることになるようです。
しかしそのような修行も重ねていくことによって、神へのご縁を深めていくことになる人もいます。その人の魂の進化によるのでしょう。
平和な世界になるために
自分の心の穢れをみとめること。そして向き合うこと。そうして自分の魂を磨いて少しでも曇りや穢れを禊ぎ浄めることが大切。
自分のやるべき行(仕事など)を努力して行うこと。神様に感謝をあらわすこと。そのような人には、神さまとの深い縁と、心の安寧を取り戻すことができるのではないでしょうか。
神様を信じない、神様から心が離れた行動をする人が増えるとどうなるか。
私たちに氣付きを与えるために、天変地異や自然災害、食糧危機、悲しい出来事が起こってしまいます。
そうならないためにも、一人ひとりがこの世の救世主として行動を起していきたいですね。自分の知っていることや必要な情報を、自分の周りの人に直接伝えたり、今ではネットを通じてブログやSNS等で多くの人達に知らせることも大切な行動の1つであって氣付きの行動だと思います。
平和で住み良い世界を実現するためには、神さまとのご縁を結ぶ人が1人でも増えていくことが重要です。
そんなことをこれからも旅を通じて伝え続けていきたいと願っています。