神社参拝の基礎知識(パワースポットへ行く時の心構え)

参拝前に知っておきたい神社の御祭神

皆さんは神社に参拝に訪れる場合に、事前にそこにお祀りされている神様をある程度知った上でお参りされていますか?

それとも、御祭神のことを全く気にもかけずにお賽銭箱の前に直行していませんでしょうか。^^;

さすがにお祭りされている神様のことを調べた上で参拝する人は数少ないと思いますが、これからは予め御祭神のことをせめて気にしながらも神社を訪れたいものです。

また、予め調べてから出掛けないまでも、神社の入口付近には御由緒書というものがたいていは掲示されていますので、それに目を通してから鳥居をくぐってみては如何でしょうか。

おそらく何も知らずに参道を進むよりも、御由緒書きで御祭神のことをある程度確認してから参道を進む方が気持ちも違ってくると思います。

御由緒書にはたいていは御祭神や御神徳、そこの神社設立の経緯などが書かれいます。

その神様の御神徳から人々に現世的なご利益がもたらされる訳です。

ご利益には「縁結び」や「商売繁盛」などがありますね。

そのご利益だけを得るがためにそこにお祀りされている神様やその御神徳すら知ろうとせずに神社に参拝することは果たして望ましいことなのでしょうか。

人に例えるならば、その人の名前や経歴も知らずに何かの頼みごとをする様なものでしょう。

一方で、神社の御由緒を少しは知った上でお参りする方が、今までの神社の存立の歴史が多少なり心に響き、少しは感謝の念が出てくることでしょう。我々を守護して下さる見えない存在に対する畏敬の念や謙虚な気持ちが新たに出てくることもあります。

ご利益目当てだけで訪れる神社参拝よりも比べ物にならないくらい深い時間を過ごすことができると思います。

神話から想像する神様の御神徳

その神社に祀られる神様がどのような神さまなのか。

御由緒書きを読んでも実はよく分からないことが多いのが普通です。

そんな時には予めインターネット検索などで神社の御祭神を調べてみるのも一つの方法ですが、日本神話を自分で勉強してみるのも良いかもしれません。

古事記や日本書紀がよく分かる解説本なども多くありますので参考にしてみては如何でしょうか。

日本神話を知るとその神様のご神徳が想像できるようになります。

神話の中でどの様な役割で登場するか等を考え想像することで、これから参拝する神社の御祭神となっている神様のことがより身近に感じられるかもしれません。

我々が現世的なご利益を望むとしても、その神さまのご神徳から想像してどのようなお力があるのかを考えてみることで、より一層その神社や御祭神の神様に対して理解が進み、より深い神社参拝とすることができると思います。

ツアーで皆様をお連れする時には、訪れる神社の関連情報を事前にお渡ししたり、日本神話の一場面がやさしく分かり易く書かれた漫画本を持って行ってバスの中などで皆さんに読んでもらったりしています。

そうすることで神社参拝が人生にとってもより豊かなものに、そして、楽しいワクワクするものになるのではないでしょうか。

もちろん、浮き足立った浮ついた気持ちで神社へ行くべきではありませんが、真摯な姿勢と謙虚さを忘れずに、そして、御神徳を自分なりに理解した上で参拝すれば、祈りの内容も大きく質の高いものに変わってくるのではないかと思います。

神様には役割がある

日本神話を勉強したり、多くの神社を参拝するようになると、自分にとって特に気になる神様や崇敬したい神様が出てくるようになるかもしれません。

女性では木花咲耶姫(このはなさくやひめ)さんが好きな人が多いのかもしれませんね。

松下電器(パナソニック)の創業者・松下幸之助さんは、猿田彦大神を崇拝されていたと聞きます。

猿田彦大神は、「お導き、道啓きの神」。松下電器で生産する新しい電化商品が世の中に受け入れられるようにお祈りされていたのかもしれません。

また、薪を担いで本を読みながら歩く銅像で有名な二宮金次郎(尊徳)さんは、イザナギ・イザナミの神さまを特に崇拝されていたそうです。

イザナギ・イザナミの神々は、日本を産み出された神さまであり、日本にたくさんの神々をお生みにもなりました。

何か新しいものを生み出す力、再生、蘇り、起死回生・・・。

何かを産み出す力を望んでいたからこそ、イザナギ・イザナミの神々を崇拝されていたのかもしれないと思います。

また、神社に祀られる神々の名前を見て、祈る内容を変えることもできます。

菅原道真公が祀られているのであれば、勉強や学びなど。

ニニギノミコトは日本の守護神であるため、日本が正しい方向へ行くために自ら努力することを誓い、日本の平和を祈ること。

ハニヤマヒメノミコトであれば、土や土地の神様ですので、福島の土壌汚染が改善されますようにと。

御祭神となる神様の御神徳によって、祈りの内容を変えてみるということです。

日本の神様は、それぞれいろんな役割を持っていることが多いですね。
一方で、時代によって祀られる神様が変わることもあります。

祀られた神さまについて学ぶこと。そしてまた、日本神話・古事記、日本書紀の中での神様の役割を知ることが大切だと思います。

旅行先のパワースポットで注意したいこと

旅行先でたまたま目に付いた神社やパワースポットを訪れることもあるかと思います。
中には、神社のように見えて神社ではないものや、地元の信仰の対象としている祠の様なものだったりします。

せっかく旅行できたのだからよく分からなくてもとりあえず参拝だけはしようと思った時でも、あまり気が進まなかったり、少しどうかな?と思えば、参拝はしない様にした方がいいと思います。

そうしたところを御利益のみの思いから参拝して、良からぬものを引き寄せてしまい、後で怖い思いをすることがなきにしもあらずなので注意しましょう。

旅先で目に付いた神社等にお願いをして回るという、軽々しいパワースポット巡りをして、後で後悔することのないようにしたいですね。

さて、神社参拝の前に御祭神について知っておきましょうという話をしてきましたが、神社の神職さんが参拝者から受ける質問の中で一番がっかりする質問は、「この神社はどんな神さまが祀られているんですか?」と聞かれることなのだそうです。^^;

「あなたは知らないで参拝しているのですか!?」という神職さんの嘆く声が聞こえてくるようですね。

そんな質問にがっかりされる神職さんほど、真剣に神さまに祈りを捧げている神職さんだと思えますよね。

御祭神を知った上で参拝することはやはり神様に対する礼儀の一つなのではないでしょうか。

そして、旅先であったとしても神社に参拝する際は観光気分で浮ついた気持ではなく、しっかりとご神霊に向き合う気持で参拝しましょう。

ご神霊には全てがお見通し。どんなに日本全国のパワースポット巡りをしても、自助努力なしの祈りは神さまに通じることは決してないように思えます。

また、パワースポット巡りをどんなにしていても、日頃の行動や姿勢がネガティブであったり、実際の生活の中で人に迷惑をかけたりしているようであれば、意味がありません。

神社に参拝する時には、日常の自分自身を省みて、気持を引き締めて参拝したいと思います。

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