行くべき聖地・パワースポット

富士山麓のスピリチュアルスポット浅間神社を巡る

富士山は信仰の聖地

山宮浅間神社世界でも有数のパワースポットであるハワイ島のキラウェア火山には、火の神「ペレ」が住んでいると言われる様に、世界中の神聖な山には神々が住むとして信仰の対象(スピリチュアルスポット)として位置付けられている場所が多い様に思えます。

そして、日本の象徴である「富士山」にも多くの神々が住むとして、古来より山岳信仰の対象とされててきました。日本人であれば誰しも美しい富士山の姿を眺めれば、連綿と受け継がれている日本人の中にある感性(心)の様なものを感じることでしょう。

富士山は2013年6月に『富士山-信仰の対象と芸術の源泉』として世界文化遺産に登録されました。それと同時に、訪日外国人の増加にともない、富士山や富士山を取り囲む富士山麓にも多くの外国人観光客が訪れるようになりました。

更に国籍は関係なく、多くの人々が富士山に登る様になり、登山ツアーを利用したり、個人やグループで楽しく富士登山に訪れる人々は増えています。

富士山の様な左右対称な美しい姿をした独立峰は他にはありません。
四季を問わず、日本人だけではなく世界中の人々の心を捉えて放しません。

しかし、富士山は古来より信仰の対象であり、霊山です。
登る時には注意するべきことがあるのも事実です。

富士山に登る時には、「登らせて頂く」という感謝の気持ちと共に登るべきなのです。決して一般的な登山の様な軽く浮ついた気持ちで登るべきではありません。

富士なる山 神の山。神の降りられ、留まる山なり。
なれば霊峰、霊場なりて、古代、神聖の昔より、人の信仰を集めし山なり。神の神体、祀るもその山。神のご加護をいただくも、そこ。
さなる尊き山なれば、人はこぞりて登るを望み、生涯一度は頂上目指し、二度も三度も登る者あり。
富士の霊場、霊験あらたか。なれば気を付け、心するべし。
軽き悪戯、遊び心で、山に登りて、分け入る者は、ときに怒りを、祟りを招かん。富士のお山を守る神々。富士とご縁の深き神々。
全ての神の守護を集めて、霊山富士は、そびえたり。

ひふみともこ記『神誥記』(今日の話題社)

富士山は日本を代表するパワースポット

日本各地のパワースポットと言われている場所は、富士山の力を取り入れることが多い様です。江戸時代、徳川家康は富士山のパワーをとり入れるべく、江戸の都市計画が行われました。

東京のパワースポットと呼ばれる皇居、明治神宮などは富士山のパワーが取り入れられ、現在までの東京の発展には富士山の力が大きくはたらいていると言われています。

多くの宗教団体が富士山周辺に本部を置いていることも、富士山の持つパワーが欲しいと願う人が多いことの表れではないでしょうか。

富士山

富士山の神々を祀る浅間神社

富士山を登山することでご利益があるという人もいらっしゃるようですが、そもそも富士山は個人的なご利益を願って登る山ではありません。

古来日本には、山そのものを神の霊の宿る御神体とみなす考え方がありました。江戸・東京の人々の富士山へのこだわりの背景にあるのも、実は単に富士山が日本一高い山であることではなく、特別な力を持った霊山だという考えです。

富士山の火山活動に対して人々が鎮謝の意を表すために浅間神社が立てられ、山は神としてあがめられ、位階を授けられるまでになった時代もありました。山岳信仰の影響が及ぶと、山にこもり、修行する者も現れ、頂上に大日寺が建てられ、南麓には修験道場ができました。

富士山の力

富士山は、神々の威信である悠久と正義を表象したものとして生まれたとされています。富士山の神は天地開闢の柱であり、悪人が増えてくると火を噴いて怒るなど、さまざまな伝説・伝承があります。

日本人は富士山に登り、富士山の神、他界に接することで身も心も清浄にしようとしました。御神気をいただくには、富士山のエネルギーエリア内にある浅間神社を参詣するだけでも十分な効果があるとされました。

富士山本宮浅間大社

女性の守護神、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)

浅間神社のご祭神である木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)は、富士山自体を守護される女神様です。コノハナサクヤヒメノミコトは、天孫ニニギノミコトの妻。

家庭円満・安産・子安・水徳の神とされ、火難消除・安産・航海・漁業・農業・機織等の守護神として全国的な崇敬を集めています。コノハナサクヤヒメノミコトは19歳で富士山に登り、剣ヶ峰に剣を突き刺して天に昇っていったという伝承があります。

人界と天界を結ぶ橋渡し、富士山の開山とされ、江戸初期には富士の祭神、山神としてまつられるようになりました。コノハナサクヤヒメノミコトは天孫ニニギノミコトの子を身ごもり、富士山で3児を出産したともいわれています。

富士山麓の浅間神社を参拝しましょう。御祭神のコノハナサクヤヒメノミコトは女性ならではの美しさ、優しさ、豊かな母性、寛大な心と周囲を和らげる笑顔を与えてくださいます。

北口本宮冨士浅間神社

浅間神社で「男性らしさ、女性らしさ」について考える

スピリチュアルな視点では、人は男性女性問わず自身でその性別を選んで生まれて来ると言います。女性として生きているということは、母性について学ぶために生まれたということです。

現世で学ぶべき課題を達成させるためにも、人生について内観する時間が必要です。男性らしく、女性らしく生きるということはどんなことなのか。

この厳しい時代に自分らしさを忘れずに強さ、逞しさ、優しさ、寛容さを持って、自分の課題を乗り越えていきたい人におすすめの神社がコノハナサクヤヒメを御祭神とする富士山麓の浅間神社です。

そして、世界文化遺産『富士山』としての構成要素に多くの浅間神社が含まれています。
同じ浅間神社でも、静岡側の富士山本宮浅間大社と山梨側の北口本宮冨士浅間神社では全く異なる雰囲気を感じることでしょう。

また、現在は登山口としては利用されなくなりましたが、昔は登山口として栄えた場所にも浅間神社が鎮座します。昔の村山口の基点には村山浅間神社。また、昔の須山口には須山浅間神社。

また、山梨県側の河口湖エリアにも船津口の基点とも言える河口浅間神社。昔は富士山二合目にあった本殿を移した御室冨士浅間神社。静岡側の本殿のない山宮浅間神社、富士講遺跡と共にある人穴浅間神社。何れも、富士山を霊峰として遥拝する場所には浅間神社が存在しています。

そんな富士山麓の浅間神社を巡りながら、富士山を拝し、古来日本人が霊峰富士に惹かれ祈りを捧げた気持ちに思いを重ねて、これからの人生について静かに内観してみては如何でしょうか。

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