あなたの家には、神棚はありますか?
現代においては神棚がある家の方がむしろ珍しいのではないでしょうか。
ご利益で有名な神社や人気のパワースポットに足を運び手を合わすことはあっても、自宅に神棚を設置する人は少ない様に思えます。
先祖代々神社の氏子としてその地域に根ざして生活している家、または神社・神職関係者の家、又は何か特別な関心事等があって神棚を自宅に置く人以外に神棚のある家はとても思いつきません。
まず、普通の家庭に育った人が自宅に神棚を置くことは、何か特別なきっかけがない限りはないと思われます。
好きで神社巡りをしている人であってもそう多くはないことでしょう。
そんな中で、容易に予想できますが、神棚を持たない家が増えているそうです。
このことについて、スピリチュアリストの江原啓之さんは、
「それはまるでナースコールのない病院にいるようなものだ」とおっしゃっています。
それは、神様の存在を感じて神社を訪れていても自宅に神棚を置かないということは、神様とつながることのできる接点・入口を身近に持たずにいる様なものだと言えるのでしょうか。
神棚と氏神様
神棚があると無いのとでは、家の中の気の流れがはっきりと違ってくるものです。
たまたま訪れた誰かの家に入った時に、妙に気が良いなとか気持ちが落ち着く等と思ったとしたらその家には実は立派な神棚があったということはよくある話ですね。
神棚があると自然と誰でも神聖な心持ちになりますし、その家が見えない大きな存在に何か見守られているという気がします。
そして、日本に住んでいる限りは、宗教に関係なく、住んでいる土地の氏神さまのお札を神棚にまつることが大切です。
神棚に氏神さまのお札をまつり、お参りするということは、この土地に住むことに感謝し、「お見守り下さい」とお願いすることなのです。
スピリチュアルな視点で話を進めますと、全ての土地には自然霊がいると言われます。妖精や精霊と言っても良いかもしれません。
人間がその土地に住む以前から、野ウサギやタヌキがいたように、目には見えない自然霊も土地には生きていました。
動物たちが都市開発と共にいなくなっても、先住民である自然霊はいなくならない。
だから今でも無視できないし、信仰している宗教は全く関係ありません。
氏神様をおまつりするということは、その土地に存在する自然霊に敬意を払いつつ、共存共栄を意識することの証しになるのです。
自然霊にも低級なものも存在しますので、時にはその様な自然霊たちにもめごとがあるかもしれません。
そうしたことを取りまとめて治めて下さるのが、崇高な自然霊である氏神様と言われています。
氏神さまは土地ごとに違いますが、あなたの住んでいるところにも必ずいらっしゃいます。
まずは氏神さまをまつっている地域の神社にお参りして、この土地に住む挨拶をする。
そして、家では氏神さまのお札を神棚でお祀りし、共存共栄を意識するようにしましょう。
しかし、そこで気をつけたいのは、家のすぐそばの神社が必ずしも氏神さまとはかぎらないことです。
自分の土地の氏神様がどこなのか、お札がどこで購入できるかは、近所の神社やその地域を管轄する神社庁などに問い合わせてみてください。
神棚のお参りの仕方
神棚は決して高価なものでなくても構いませんが、できれば神社でお祓いを受けたものがお勧めです。
1人暮らしなどの場合、部屋に神棚を置く十分なスペースが無ければ簡易的なお札立てだけでも良いと思います。
また、お札を額に入れて置いたり、壁にかけてもかまいません。
家にある小皿やコップに、榊や米、酒、塩、水などをお供えしてもいいです。
スペース的な問題で神棚を置けない場合でも、たいせつなのはまず気持ちですから、できる範囲で行ってください。
どんな神棚であったとしても、神様とパイプでがつながったと思って、神聖な気持ちでお参りしましょう。
お供えものは、毎月1日と15日に神棚の掃除とともに取り替えます。
もちろん、毎日替えてもいいです。
神棚にお供えしたものには神様のパワーが宿っているので米や酒などを食材として利用すれば、神様のパワーをいただくことになります。
新しい家に住む場合、まずは、どこに神棚を置くかを考えます。
南向き、東南向きに置きます。
そして、毎朝、神棚に手をあわせます。
作法は、神社のお参りと同じで、二礼二拍手一礼です。
ただし神棚はそこに神様がいるわけではなく、「遥拝」といって遠くから拝むための場所です。
神社と違い正中(中央)でお参りしてもかまいません。
また、あなたの仕事場所や職場のある地域の氏神様はどこなのかを調べて挨拶に行くこともおすすめします。
日々の仕事への取り組みに違いが出てくることでしょう。
何処に行っても、何処にいても、その土地にまつわる見えない存在・自然霊に敬意を払うという気持ちが、とても大切なのです。
有名な神社やパワースポット等を巡る聖地巡礼よりも大切なことは、自宅に神棚を置き氏神様をおまつりすること。
そして、毎日神棚でお参りすることです。
一番大事なのは、あなたの氏神様の神社であることをお忘れなく!!