「開運」という言葉を巷でよく聞きます。
自分の人生において、開運のために●●をした方が良いとか、●●を身に着けた方が良いとか、あるいは、どこそこのパワースポットは開運スポットなので行くべきだなど様々な所で言われています。
そして、多くの人達がネットやテレビ・雑誌の情報を基にして様々な場所へ出掛けて行き、自分の開運を願います。
しかし、パワースポットと呼ばれる場所へ行くだけで、果たして開運することが本当にあるのでしょうか。その場所で願うだけで自分の人生の運が開け全てが好転していくなんてことがあるのでしょうか。
人生の出来事には多くの場合、「波長の法則」が働いています。
その場所に行っただけで楽に開運したい、自分だけ何か特になるようなことを得たいと思う人には、それ相応の結果が訪れることでしょう。
得たと思ったらすぐに失ってしまう程度の安っぽい刹那的な運ならやってくるかもしれません。開運を願う人の求めるものが何なのかにも寄りますが、人生が大きく切り替わっていく様な開運ではありません。
せいぜい、パワースポットまでわざわざ足を運んだ労力が報われる程度の運かもしれませんし、元々望んだのがそれで満足する程度の開運だったのかもしれません。
しかし、真の開運を得るためには、その前にそれ相応の「苦難」を乗り越えなければならないといいます。
苦難を乗り越えてこその「開運」。
人生の運が開け人生のレベルが一段上がっていく様な開運を望むのであるならば、それ相応の苦難を自分の努力で乗り越え、自分に起こる全てのことを受け止めていく心構えがなければなりません。
自分自身が成長して波長を上げていくことで、その波長レベルに合った運が引き寄せられてくると言えるのでしょう。
心を正すとは?
ハワイ島ツアーで現地の案内役を引き受けて下さったことのあるハワイ島在住の菅原真樹さんに事前に日本国内で開催して頂いた講座でも興味深いお話がありました。
人生において常に『心を正す』ことが大切。
心を正すとは、普段の日常生活を正していくことでもあります。
例えば、食事を頂くときに、その料理に使われた食材を育てて下さった人や実際に料理を作って下さった人等、様々な人々の思いや努力が関わっていることを認識しているかどうかということです。
好きなものを好きなだけ食べるられることが当たり前になっている現代人にとっては、普段は見過ごしがちな小さな事かもしれません。
しかし、普段から自分の関わる全てのことに感謝の気持を持っているかどうかということが、「心を正す」ことにつながっていきます。
一方で、自分の私利私欲のことしか考えられなかったり、他人を自分のための道具の様にしか思えない人は、「心乱れた」状態であり、常に何かを失うことの不安に駆られていると言えましょう。
その心乱れた状態でパワースポットへ赴き、自らの開運を願ったところで、やってくるものは決して望ましいものではないはずです。
パワースポットや聖地へ行って、より良き波動を感じられるかどうかは、普段の生活から「心を正す」ことが出来ているかどうかが大切なポイントだと思います。
心を正し、無欲で曇りのない透き通った心で神社やパワースポットを訪れることができるのであれば、少なくとも自分の人生を大きく変える開運への道が開けてくる前段階にあるのかもしれませんね。
誰であっても、波長の法則により、自分自身の思いに引き寄せられた同じ様なレベルの出来事が自分の周りに起こっていきます。
そのような次から次へと起こる出来事に対して、いかに心を正した状態で相対することができるか。
心を正そうとすることは、つまりは自分をパワースポットにしようとすること同じだとも言えないでしょうか。
もし、パワースポットになった自分がパワースポットに行ったなら、自分の波動をさらに高めることができます。
食への感謝。住居に関する感謝(普段から掃除ができているか等)、そして人への感謝ができているかどうかなど。
そうやって普段から心や生活を正して「自分をパワースポット」にすることで、波長の法則がはたらきます。
新たな人との出会いや学びが急速に広がっていると感じる方。または、今、自分はまさにそうだ!という方。
ご自身をパワースポットに出来ていると言ってもよいのではないでしょうか。
起こることには、全てに意味がある
何か悪いことや自分の思い通りに行かないことがあっても、そこで悲観するよりも、「起こることには意味があるのだ」と今の状況を受け入れることが大切です。
どんなことでもまずは受け入れることからあなたの人生の開運は始まっていると思って良いと思います。普段から「心を正すこと」に意識すること。自身の波長を高めること。
もし自分自身を拒否されたというようなことが起こっても悲観しないこと。
起こることにはすべて、意味があります。
良いことが起こる前には、必ず「苦難」があり、それを乗り越えなくては開運は訪れないのだと思うことです。
言葉だけの開運に踊らされないことが重要です。
安っぽいどうでもよい開運よりも自分の人生に必要な真の開運を目指しましょう。
苦難や困難も、真の開運の前の1つの「お試し」であるということを忘れずに。
どんなことが起きても、不動心で受け入れることのできる自分になること。
自分の心を正し、自分自身を理想のパワースポットにできているかどうかを常に考えましょう。
聖地へ行く前には、特に心がけたいことです。
神社やパワースポットを訪れることは、その非日常な御神気・静寂の中で自らを内観、反省し、自分のこれからの行動指針を変えたり、新たに歩き出すきっかけとなるチャンスです。
そして、パワースポットで開運を願う前に、まずは日常において自分自身の心の状態を正し、整えることから始めてみては如何でしょうか。
開運への最初の一歩はそこから始まります。