走水神社と小桜神社
ツアーで何度も訪れている走水神社と小桜神社。
何れも三浦半島の先端に位置する「行くべき聖地」です。
近年はパワースポットと表現されることが多い様ですが、この場所で繰り広げられた歴史ストーリーや神話、スピリチュアルな世界に心をひととき遊ばせる癒しと祈りの場所という呼び名の方が相応しいかもしれません。
この二つの神社に参拝する前にぜひ読んでおきたい書籍が『小桜姫物語』です。
以前開催した走水神社・小桜姫ツアーでは、『小桜姫物語』を読んだ上で参加した人は半分ぐらいはいました。やはり、読んでおくと実際に現地に行った時の感動も違います。
そして、書籍に中に書いてある通り、参拝者をお待ちかねの神様から見ても、神様の世界のことを理解して来てくれた人にはそれ相応の対応をしたいと思うのでしょう。
最低限、祀られている神様について知っておきたいですね。走水神社の宮司様のお話によると、「どんな神さまが祀られているんですか?」という参拝者の質問が、一番ガッカリするんだそうです。
『小桜姫物語』については、以下の記事をご覧下さい。
→ 小桜姫物語から学ぶ神様達の修行
『小桜姫物語』の著者は、浅野和三郎という日本におけるスピリチュアリズム研究の第一人者と言われている方です。
明治32年東京帝国大学英文学科卒業。英語を教えた先生は、明治の文豪・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)でした。
ご存知の方も多いと思いますが、小泉八雲といえば、『怪談』。浅野和三郎氏が心霊研究に方向転換したのは小泉八雲の影響もあるのではと、言われてます。
『小桜姫物語』は、浅野和三郎氏の奥様である多慶子夫人の霊視によって通信された書籍です。
走水神社参拝での霊視
多慶子夫人が走水神社参拝の際、こんな霊視をしたのだそうです。
「オトタチバナヒメノミコトにより、この石笛を、小桜姫に賜う」
境内にて、2つの穴の開いた拳大の石を拾ったのだそうです。不思議なことだと思いつつ、そのまま意味深く考えずに過ごしていました。
そして、ある時、この石笛を使って深い精神統一に入って小桜姫との通信を得たのだそうです。そしてその時に小桜姫が多慶子夫人の守護霊であることがわかりました。
走水神社のオトタチバナヒメノミコトと小桜姫との結びつきがここでいかに深いかがわかります。
そして、『小桜姫物語』では、あの世で小桜姫がオトタチバナヒメノミコトを訪問していることも書かれています。
その中で、日本書紀にあるオトタチバナヒメノミコトが夫のヤマトタケルノミコトを救うために入水して救った話があります。
神話にはその時代の背景や著者・権力者の意図が強く影響して架空のことが書かれることがありますが、オトタチバナヒメノミコトの入水した話は、本当の話だった様です。
現存する小桜神社(若宮神社)
小桜姫は神社に祀られています。しかし当初は、三浦のどこにあるのか、全く判らなかったそうです。
そこで著者とその家族が神社を探しに出向いたところ、油壺の岩場の対岸に、神社と思われるたたずまいを発見。鳥居の奥には、神社が正面に、その左右に小さな社がある。
向かって左の社に、額づきますと、小桜姫様が鎮座遊ばす姿に接し、「ここが、小桜姫のお社です」と、多慶子夫人が思わず、喜びの声をあげたと書かれています。
そして、その時、浜にいた古老も小桜姫をお祀りしてあると言ったのだそうです。
小桜姫の功績
小桜姫様が伝えられた内容。それはあの世とはどんなところなのかを私たちに伝えてくださったことです。そして私たち人間がどう生きていけばいいか?という「ヒント」を与てくださっていることです。
◎神さまの役割
◎龍神さまについて
◎人が死んでからのあの世での修行について
◎神社の参拝者について
◎豊玉姫と玉依姫について
◎守護霊について
◎妖精について
◎天狗界について
◎銀杏の精(鎌倉の鶴岡八幡宮の銀杏)
などなど・・・。
小桜姫様は、私たちにとても大きな大きな貢献をして下さいました。『小桜姫物語』が出版されたときは大変な反響を呼び、多くの人が全国から小桜神社に参拝しています。
小桜姫様は34歳という若さでお亡くなりになり、お子様もいらっしゃらないために、三浦家(小桜姫の嫁ぎ先)の系図には記入されていなかったそうです。
しかし、三浦一族の研究として小桜姫をお祀りする諸磯の若宮、墓所、慰霊の仏像、その他姫にゆかりのあるお地蔵様、馬頭観音等、津波の件では霊界通信と史実が、一致することがわかりました。
今も現存して祀られていることは、本当に不思議だと思います。
日本はやっぱりすごい国だと思いますね。
オトタチバナヒメと小桜姫・心のふれあいの旅へ~走水神社・小桜神社参拝~
小桜姫、そして、女性の本当の強さとは何か、母性とは何かを教えてくださったオトタチバナヒメノミコト。
『小桜姫物語』を読んでから走水神社と小桜神社を訪ねれば、オトタチバナヒメノミコトと小桜姫お二人との正に心の触れ合いを感じ取ることが出来るでしょう。そして、感謝の気持を持って参拝したなら、きっとお二方も喜んで迎えてくださると思います。
オトタチバナヒメノミコトとヤマトタケルノミコトが祀られる走水神社、小桜姫が祀られる小桜神社。
どちらも強い信念と母性を持った女性の神様。今や「本当の女性らしさとは何か?」を振り返る大切なときです。女性としての役割、男性としての役割。
今の厳しい時代を乗り超えるために強くなりたいと願う方にもお勧めです。お二人の神々に感謝を伝え、日本が平和でありますように祈りましょう。