行くべき聖地・パワースポット

伊勢神宮・機殿神社と麻農家から日本の伝統文化を学ぶ旅

神社の神事と大麻

日本ができてからずっと神社では、神様にお悦びいただくことを行い、現在も変わらずに続いています。

これが日本人本来の生き方だと、春日大社の葉室前宮司がおっしゃっています。

神様とひとつになるにはどうすればいいかということを常に行っているのが神社。

神様を最高にお悦ばせすれば、神様も最高のお恵みをくださるということです。

こうした日本人の本来の生き方を実践しているのは、今は神社しかありません。

神社が行っている伝統というものを見ることは、日本人本来の生き方を知っていただくいい機会であり、神様をお悦ばせすることでもあるのです。

そんな神社の伝統ということを考えてみると、日本古来の伝統が失われてしまった一例として挙げられるのが、神社の神事で使われていた日本古来の麻です。

例えば、神社の鈴縄や注連縄など。今は化学繊維で作られた鈴縄すらありますが、私たちがお祓いを受ける際に神職さんが持つお祓い串には大麻繊維が結ばれています。

そもそも日本では、神社の神事に限らず、古来から大麻は神聖なものとして取り扱われ、日本人は縄文時代以前の古代より、麻を栽培し、生活に密着した植物として様々なものに活用してきましたことをご存知でしょうか。

(参考)

ちいろば旅倶楽部では、2013年に初めて、日本の伝統的な麻の栽培農家を訪れて、麻畑を見学するツアーを行いました。

日本の伝統や神道になくてはならない「大麻」。

そして、その翌年には、実際に麻畑の見学とそこで作られた麻を使っている神社での参拝ツアーを行いました。普段あまり気にせずに神社を訪れていると分からないと思いますがよくよく注意してみてみると目に付く場所で大麻が使われているのに気付きます。

また、日本の伝統文化を学ぶツアーとして、伊勢神宮機殿参拝ツアーも行いました。伊勢神宮の所管所にあたる機殿の神社の神事と実際に麻と絹の機織の様子を見学するというものでした。

織られた荒妙(麻)、和妙(絹)は、伊勢神宮の神様にお供えされます。

季節の変わり目、神様も私たちと同じように衣替えをされるのですね。

そしてツアーでは伊勢神宮で、御垣内参拝と御神楽奉納。神様のお近くに少しでもそばに行かせていただき、感謝を伝える。そして神様のために御神楽を奉納し、神様に悦んでいただく。

神様の素晴らしさを認め、神様にお悦びいただこうと考えるのが神道。
これが日本人の本来の生き方であるということ。

神様や人々を認め、自分以外のもののために生きるということが日本人の本当の生き方だということです。

そんなことをツアーを通して実感して頂けたらと思っています。

斎王も身に付けた神様の依代としての木綿かずら

斎宮歴史博物館

更に、この年の伊勢機殿ツアーでは、斎宮について学びました。

斎王とは天皇の変わりに伊勢神宮の大御神にお仕えした未婚の皇女。斎宮は斎王の宮殿。
斎王は、古典文学でも登場します。

『万葉集』に歌を遺した大来(おおくの)皇女

『伊勢物語』で在原業平と恋に落ちたといわれる恬子内親王 (やすこないしんのう)。神に仕える身ゆえ、恋することも許されない。そんな神秘のベールに包まれた斎王についての学びでした。

斎宮歴史博物館では、大型スクリーンで当時の様子を再現して斎王の様子や暮らし、祭祀の様子を見ることができます。そして、ツアーでは学芸員さんに詳しい解説をして頂きました。

その斎王ですが、現代でいうとこの方になるのではないでしょうか。

伊勢神宮の最高位は「祭主」といいます。

今は池田厚子さんが祭主でありますが、ご高齢ということもあり、現在は黒田清子さんが臨時で祭主をつとめていらっしゃいます。

清子さまの頭には「木綿(ゆう)かずら」、そして、肩からは「木綿たすき」をかけていらっしゃいましたね。

木綿(ゆう)とは、大麻のことです。

これも、神様の依代として身につけていらっしゃるのだと思います。

国内産大麻の栽培は日本の伝統文化を見直すきっかけになる

代々、神々に仕える皇女が祭祀の際に身につけられる。

そして、アマテラスオオミカミへのお供えの荒妙、天皇の大嘗祭の荒妙でも、麻の衣装をお召しになります。

その麻が、今、日本では絶滅寸前の状態。麻は危険な薬、犯罪というイメージばかりが進行してしまいました。

戦前までは当たり前のように日本で育てられ、神社仏閣、私たちの生活の中のありとあらゆるところに使われていた大麻が、危機的な状況となっています。

この状況を救うには、まず1人1人が麻の現状を知り、麻農家を応援するところから始まりまるのだと思っています。

また、一方で、日本古来の麻文化を見直し復活させようとする動きが、皇學館大学や三重県神社庁を中心として起こっていることは非常に良いことなのではないでしょうか。

現在使われている神社仏閣の注連縄や鈴の縄、御幣等の大麻がほとんどが海外産とのことですから、「大麻」の国産栽培の復活を目指す動きは、日本の伝統文化を見直す良いきっかけになると考えています。

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