「食」を見直す大きな出来事
明治天皇 御製
『いく薬求めむよりも常の身のやしなひくさをつめよとぞおもふ』
~内容~
人は病気になってからいろいろな薬を探し求めますが、本当に効果があるのは、健康なときに体を大切にして、その健康を保つ努力をすることではないか。
自分自身の心と体を健やかにする方法はいくらでもあるではないか。
多くの人がそれに心を用いず、病気への道を歩むのを見ていると、本当にもどかしく思われる。
明治天皇のおっしゃる通りでございます・・・。(涙)
以前、手術と入院をしたことがあるのですが、その入院の期間は自分がどうして病気になったのかを振り返る大切な時間になりました。そして、いろんな原因が絡み合って病気になっていることに氣付きました。
至らなかったこともあれば、運動不足もあります。そして食べ物だったのだと思います。
その1つ1つの原因について、それ以来、学ぶことになりました。ですから病気は決して「悪」ではなく、神さまからの大切なメッセージであると考えています。
運動不足はジョギングで日々体を動かし、自分の至らない点に関してはスピリチュアリズムを学ぶことで自分に氣付きと学びを与え続けること。
運動と食事を見直すことで18キロの減量に成功しました。
でも、それだけでは十分ではありませんでした。
かつての私は料理をしないし、料理したとしても分量など適当だし、心を込めて作ることもなかった。
インスタントや加工食品を大量に取る。こうした手軽な食材・食品は豊富で便利ではありますが、それによって多くのものが失われています。
そうした食品を大量に摂取し続けるうちに、自分の体がどんどん疲れやすくなっていきました。すると、心にまで影響してくる。イライラしたり、怒りやすくなったり、皮膚にアトピー等が出ます。
そして、その後に食を根本から見直さざるを得ない出来事が起こりました。
それが、東日本大震災と原発の放射能の問題でした。
マクロビオティックとの出会い
原発の放射能を流す力が味噌にあると知ってから、マクロビオティックはずっと以前から伝統の日本食の重要性を伝え続けていることを知りました。
同じ旅行業仲間から、マクロビオティックのクッキーをプレゼントされたりして、少しづつマクロビオティックについて知るようになりました。
そしてついに、私の先生が現れました。
それが、富士河口湖農園の平田さんでした。(ちいろば旅倶楽部の「手作り味噌体験講座」でお世話になりました)
そして、初めて平田さんのご自宅へ訪れたとき、たまたま、ご友人のマクロビオティックの先生がいらっしゃていました。偶然にも、その先生から私の普段の食べ物の注意をいただくことになったのでした。
今から思えば、神様のメッセージとはこの様な形で我々にもたらされ、その日のことが「食」を見直そうとするきっかけになったのだと思います。
ところで、皆さんはマクロビオティックとは何かをご存知ですか?
~マクロビオティックとは?~
桜沢如一(さくらざわゆきかず)先生が確立した、日本に古くから伝わる食養生と、東洋思想のベースとなる「易」の陰陽理論の原理を組み合わせた健康理論。
アメリカで広がり世界中で支持されたのち、日本に逆輸入。
世界のスーパーモデルやマドンナ、トム・クルーズなどハリウッド俳優、政治家やエグゼクティブなど著名人が健康と美容のために注目し、こぞっ実践していることで話題になっています。
免疫力を高め、病気にならない体を作る「食事法」と、自然と調和して心豊かに幸せに生きる「知恵」を説いたもの。
マクロビオティックとは、「大宇宙、大自然の法則、秩序(=マクロ)に生命を調和させ、合わせる(=ビオティック)という意味の造語。
マクロビオティックは、個人の病気を改善したり、健康の維持に役立ったりするだけにとどまりません。
家族、地域、国家、グローバルな規模での健康、平和、自由を実現させることを目的とした運動です。
私たちの素晴らしい伝統の日本食は、まさにマクロビオティック食のモデルとしてすすめることのできるもの。(玄米、味噌、しょうゆ、漬物など)
私たちが日本人として生まれたことには意味があり、役割があります。
日本食を正しく食することは重大な使命であると思います。それは子孫へ、そして世界に広げるべき「日本食」と私は思います。
食の目的
食物にも、波動があります。
食物の波動が、私たちの心や精神的な活動に決定的な影響を与えています。
マクロビオティックの世界的権威であり、欧米で最も有名な日本人の一人と言われる久司道夫さんによると・・・。
食の第一の目的は、「スピリチユアリティの向上」にこそある。
食べる目的は単に体を養うだけではなく、精神性やスピリチユアリティを養うことも、食の大切な役割であり目的なのだそうです。
良い波動の食べ物を食べること。正しい食物を正しい方法で食べること(正食)を食生活の習慣にするだけで、私達は健康と幸福、自由と正義を手に入れることができる。これがマクロビオティックの実践です。
輝くオーラを身につけるために
どんなに熱心に聖地巡礼をしても、神さまの信頼を得られる人・そうでない人がいると思うことがあります。
その人の普段の生活習慣や身だしなみといった体行(詳しくはひふみともこ先生の書籍参照)が大切だと思います。それがいずれ、心行につながります。
食べ物もそんな体行・心行の1つと、私は考えています。
食欲に任せて波動の悪いものを食べたり飲んだりし続けることは、自身の体のオーラにも影響します。
実際にお菓子を食べすぎると、必ずあとでその反応がやってきます。その反応が、最近はものすごくはっきりとわかるようになってきました。
何を食べるのか・口にするのか。それは自分次第なんだと。
スピリチュアリズムで食生活での大切な基本は、「素材」「品質」「手をかけること」の3つと申し上げました。
普段私たちが少しでも波長高い食物、いい素材、品質のものを口にするかが大切なんですね。
それは単なる心身の問題だけではなく、私たちの心とたましいのためにも、健康なオーラのためにもとても大切であると、スピリチュアリストの江原啓之さんもおっしゃっています。
オーラをきれいにすることで、いろんな人や情報など、さまざまな「良きこと」を集めることができます。
輝くオーラを身につけるために、今、「食」を見直すとてもいい機会なのかもしれません。
マクロビオティック食の実践効果
マクロビオティック食を実践するようになると、感情が穏やかになり、記憶力や判断力、思考力が冴えるんだそうです。
例えば、よく怒ってしまう人は、相手を理解したり、許容することの能力がない、忍耐や根気が欠けているといいます。
マクロビオティックの考えでは、健康であれば、どんな環境であっても笑顔で受け入れ、敵を友に変え、困難を安寧にできるといいます。
つまり全世界の人がマクロビオティックを実践するようになると、世界が平和になるかもしれません!
実際にアメリカの9.11以降、アメリカ国民の心はテロへの復讐に燃えていました。そんな中、戦争を反対したオハイオ州選出の下院議員がいました。彼の名はデニス・クシニッチ。実はマクロビオティック実践者でした。
病気や体調不良で悩んでいる方、なかなか笑顔になれない方は、ご自身がいつも食する物のチェックをしてはいかがでしょうか?
頭でわかっていてもなかなか行動に移せないのが人です。
ちいろば企画のオフィスには、二宮尊徳さんの言葉を壁に貼って、いつも見えるようにしていたこともあります。
そこには「わかっていて行動に移せないのは、わかっていないのと同じ」という文章があります。ちなみに、二宮尊徳さんは菜食主義だったようです。
健康を維持するのも、病気を根本的に治すのも、日々の積み重ねです。
正しい食べ物を食べていれば、人間は病気をしないで正しく生きることができるといいます。
日本国民の医療費 40億円を超えています。生まれてくる子供さんの3人に1人は、何らかのアレルギー症状を持って生まてくるそうです。
病気にならない体作りを知り、自然と調和して心豊かに幸せ生きる知恵を学び続けていきたいと思っています。
日常生活ではマクロビオティックは手段の一つとして考える
今まで述べてきたとおり、マクロビオティックは確かに素晴らしいところがあるのは事実です。しかし、その思想や方法論を日常生活において忠実に実践することは、今まで普通に生活を送ってきた人にとっては並大抵のことではありません。また、マクロビオティックを教条的に妄信し過ぎる必要もないと思います。やはり、人それぞれの体に合った食生活というものはあるのだと思います。
但し、マクロビオティックの考え方をきっかけとして、自分自身の今までの食生活を見直すことはできます。実際に実践してみて、自分に合うところ合わないところを十分見極めて、実現可能な範囲でこれからの食生活に取り入れていくことが非常に重要だと思います。
また、食べ物に善悪のレッテルを張り、「食」に余りにもこだわりすぎるのも本末転倒のように思えます。あくまで、目的は霊性の向上なのですから、霊性を高め、自分のオーラを輝かせるためにはどの様な食生活が必要なのかを考える手段としてマクロビオティックの考え方を活用していきましょう。