スピリチュアル旅行コラム

『小桜姫物語』から学ぶ人生の本質

霊界通信『小桜姫物語』

人はいつかは死にます。
人は魂の存在であるといいます。
だから人は死して死なないといいます。
人は魂の存在であるから、死んでも魂は生き続けるのです。

この様な心霊研究の結果導き出される人生に対する根本的な本質に関して教えてくれる貴重な書籍があります。

霊界通信 小桜姫物語

著者の浅野和三郎氏は、日本のスピリチュアリズムの第一人者です。

東京帝国大学英文学科に入学し、入学の年は、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が英文学担当の教師だったそうです。

心霊研究のもつはかり知れない意義に氣付くと、名声も海軍教官の要職もなげ売って、この道に入りました。

人類のかってない物質的繁栄と共に、核戦争、飢餓、人心荒廃などの危機が迫っている。

これは物質の力のほかに霊的な存在を見失った人類の病気であって、これを治す処方箋は、もはや心霊研究の外にないのである。

しかし反面では、超能力や霊的現象に対する関心が深まってきている。
これは、人類の危機に救いを見出せない人心の不安のあらわれである。

これに便乗して雑多な心霊書の類がはんらんしている。
古い霊術や、宗教的秘法や、興味本位の心霊談などで、現代の危機はとうてい救えるものではない。

これらが誤った心霊的迷信をまき散らすという、新しい危機さえ生まれつつあるのである。

『小桜姫物語』の書籍の最初に昭和60年4月に書かれたものです。

そんな時代に、『小桜姫物語』(本文復刻版)が出版されたことは、まさに時宜を得た、いわば天の時が感があると書かれています。

私たちは死んだらどのような道をたどるのか。死後の存続を小桜姫が伝えてくださいました。

小桜姫は実在の人

小桜姫は実在の人です。相州三浦新井城主の嫡男・荒次郎義光の奥方でした。その頃三浦一族は小田原の北條氏と確執を続け、武運拙く、篭城3年の後に夫をはじめ、一族がすべて討死を遂げました。

小桜姫は落城後まもなく病にかかり、油ヶ壺の南岸、浜磯の仮寓で寂しく帰幽したそうです。

その同地の神明社内には小桜神社(通称若宮様)という小社が残っていて、今も参拝の人が訪れています。

初めて走水神社&小桜神社ツアーを行った前日には、あの、美輪明宏さんが参拝に来ていたそうです。

この書籍には、死後の一般の人のことも書かれていれば、神話に登場する弟橘姫命(おとたちばなひめのみこと)や玉依姫との面会の話もあり、大変興味深い内容となっています。

その他、自殺した魂、親子の愛、守護霊との対面、龍神の話、(小桜姫の)夫との再会、天狗界、妖精について、小桜神社の由来、幽界の神社、参拝者の種類などなど・・・。

小桜姫はご祭神となるための修行を積んで小桜神社のご祭神となられます。

ご祭神となってからの参拝者の様子も書かれていて、私たちがどのように神社に参拝するのが良いのかが書かれています。

例えば・・・。

いかに頼まれてもどうにもできないのが、「人間の寿命」。

(寿命は生まれる前から決めて生まれます)

どんなに一心不乱に神様に縋っても寿命だけはどうにもできない。

心がけのいい人は、「致し方のないことだ」と言ってあきらめてくださるのですが・・・。

中には「あんな神様はダメだ・・・いくら頼んでもちっとも利きはしない」と言って挨拶に来ない。

それが通じてくるのだそうです。

ですから、どんな祈りの内容も考えていることも神様にはすべて「お見通し」なんですね。

生き方を変える「走水神社と小桜神社を巡るツアー」

過去には何度も走水神社と小桜神社を巡る日帰りツアーを行っていますが、霊界通信をされた小桜姫の神社が本当に実在するなんて、これは本当にすごいことだと思います。

この通信を行っていたときは、小桜神社がどこにあるのかわからなかったそうです。

弟橘姫と小桜姫とは、小桜姫が生きているときからとても深い縁があります。

そしてこの神々に共通していること。
それは母性を持った素晴らしい日本女性の鑑(かがみ)であること。

ツアーは「母性」のご神徳を求める女性の皆さんにおすすめしたいです。

ちなみに、私にとって強力な母性を持っている方といえば、美智子皇后陛下です。

天皇陛下がお話をしている最中に、誰かが発炎筒のようなものを持って抗議しようとしたとき、サッと天皇陛下の前に手を出して守ろうとされた咄嗟の行動。

そのような行動が出来る方だからこそ、さまざまな人をひきつける御力(みりょく)があるのだと思います。

弟橘姫命は自分の命を犠牲にして、夫であるヤマトタケルノミコトを助けました。

現代と昔の女性では、本当の強さの意味が全く変わっているように思います。

女として生まれるのか男としてうまれるのか。生まれる前に自分で決めて生まれています。

女性として生まれたということは、「母性」は学ぶべき大切なひとつであるといえます。そして男女関係無く、母性・父性はそれぞれあると思います。

女性の場合、母性あってこそ、家庭でも仕事でもさらに力を発揮し、まざま人をひきつける御力ができるのだと思います。

何はともあれ、女性にとって大切な「母性」ですね。

貸切バスの中では、小桜姫物語が伝えている大切なポイントを毎回お話しています。

参拝に訪れる神社も海の近くにあるので、浄化のパワーも期待できます。

走水神社、小桜神社に行ってこの現世で生きる私たちに大切なメッセージを残してくださったことに感謝の気持ちを伝えましょう。

そして、これらの神社で今のご自身を内観すれば、生き方が変わるかもしれません。

~小桜姫の言葉~

無論神の援助(たすけ)にも限りはありますが、しかし、神の援助があるのと無いのとでは、そこに大変な相違ができます。

私たちのたましいの成長がありますように。
一緒に祈りましょう。

 
(参考文献)

浅野和三郎著 『霊界通信 小桜姫物語』

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