麻についてご存知ですか?
皆さんは、麻の製品、例えば、服とか麻でできた小物などを持っていますか?
麻といっても、いろんな種類があります。亜麻(あま/リネン)や苧麻(ちょま)、大麻(たいま/ヘンプ)などですが、その中でも代表的なものが「大麻」です。
一般的に、大麻というと薬物に関する悪いイメージが先行しているのが事実なのではないでしょうか。しかし、私たちが聖地巡礼する神社で大麻を気付かないうちに何度となく見ているのもまた事実なのです。
例えば、神社の鈴縄や注連縄など。
私たちがお祓いを受ける際に神職さんが持つお祓い串には大麻繊維が結ばれています。
お祓い串のことを大麻と書いて大麻(おおぬさ)と呼びます。
榊に稲妻形の紙を結わえ中央に大麻繊維を結んでいます。
伊勢神宮の神楽殿などで、榊に結ばれた黄金色に輝く繊維を見たことはありませんか?
しかし、現在では限られた場所でしかそれらも見ることはできません。
そもそも日本では、神社に限らず、古来から大麻は神聖なものとして取り扱われ、日本人は縄文時代以前の古代より、大麻を栽培し、生活に密着した植物として様々なものに活用してきました。
それが第2次世界大戦後にGHQの占領政策おいて、国内の栽培者が減少の一途をたどりました。現在では栽培している場所が栃木県、岐阜県、長野県、群馬県、岩手県などのごく一部の地域に限られています。
ツアーでも、日本に残された栽培地域のうちの一つ・栃木県の大麻農家さん(野州麻紙工房)を訪れたことがあります。そこでは、麻畑の見学や実際に麻の収穫を体験したりしました。
聖地巡礼を行う皆さんにとって、実は「大麻」は切っても切れない重要な存在なのです。ぜひ、神社と大麻の正しい知識を持った上で、神社や聖地を訪れて見ましょう。
身近な麻
麻と付く地域は日本にたくさんあると思います。すぐに思いつくのは、「麻布」や「麻生」。ここでは麻がたくさん育てられていたり、麻の布がたくさん売られていた地域なのかもしれませんね。
また、麻で出来ているものを、神社に関連するもと共に挙げてみましょう。
◎お札(神宮大麻・伊勢神宮のお札)
◎神主・宮司・天皇が儀式の際に着る白い着物(罪穢れを祓う力がある)
◎神社の注連縄
◎神社の鈴紐(神社で鈴を鳴らすときの紐)
◎巫女の髪紐
◎狩衣
◎横綱の化粧まわし
◎蚊帳
◎下駄の鼻緒
◎花火の火薬
以上のような物が挙がってきます。思っていた以上に多いものですね。
環境大麻としての有用性
◎衣服(肌に優しい、敏感な人にも)
◎油(燃料油、食用油、マッサージオイル、機械油、化粧品の原料、塗料の原料、健康補助食品)
燃料は、石油の代わりになり、燃やしても有害物質の発生無しその他、シャンプー、リンス。リップクリーム、石鹸など人や地球に優しいコスメティック製品が製造できる
◎大麻の実
大豆と同等のタンパク質を含み、大豆より消化吸収されやすく、人間の体内では作り出すことのできない八種類の必須アミノ酸と不飽和脂肪酸のリノール酸が3対1という完璧なバランスで保たれている理想的な完全食品です。
◎紙(古文書で長く残るのは麻の紙。グレードが高い)
◎バイオプラスチック(土に還元)
◎断熱材(天然資源で壁が呼吸。シックハウスや環境ホルモンなどの影響なし)
◎ガソリンの代わりになる(実験がすでに行われている)
麻の特質
◎吸放出性(布自体が呼吸していることを意味する)
◎放電性(身に纏えば、電磁波を流すことができる)
◎成長が早い(100日で成長。農薬・化学肥料を散布する必要なし)
かつて日本人の子供は、麻紋様が入った服を着ていました。麻のようにすくすく元気に育ってほしいという願いがこめられていました
◎土中の中にたまった人間の体には好ましくない重金属を吸い上げる力があるので、農地の整備にいい
罪・穢れを祓う力
麻には罪・穢れを祓う力があります。
神主や天皇が着る白い着物は、麻です。神さまが目安として降りて来られるとも聞いたことがあります。
出雲の神迎神事で神主さん、宮司様が着ていたのは白い着物です。あれは、麻のはずです。
罪・穢れを祓いたい!と思う方は、麻の服を着ると良いですよ。
麻の下着もいいと思います。
枕カバー、靴下、ふんどし等。
枕カバーは頭がすっきりして、よく眠れます。
電磁波を流す
今は携帯電話の電磁波の問題があります。麻を身に纏えば、電磁波を流すことができるのだそうです。
広島の原爆で原爆症にならなかった人は、
◎普段から味噌を食べている
◎麻の服を着ていた
◎気合をいつも持っていた
ということがありました。
麻には、はかりしれない可能性があるのかもしれません。
神社の麻の復活を祈って
以上のように、聖地巡礼をする皆様であれば、麻の重要性を理解してくださるものと思われます。
神社では、今は鈴紐はナイロンです。
麻は高くて手が届かないんだそうです。
昔は麻を育てている農家がたくさんあったので、鈴紐や注連縄も奉納されるものだったようです。
本来であれば、麻などを身に纏ってきた日本人の歴史を取り戻していくことが必要になってくると思います。
そんな「麻」の復活を願い、麻の商品を産み出している方々の講座を今までツアーに組み込んできました。
そして、これからも古来より日本で使われていた有用な大麻の復活が叶い、どこの神社の注連縄もが大麻に変わる日が来ることを待ち望んでいます。