奈良の神社・パワースポットを巡るツアーを毎年の様に開催していますが、始めて奈良ツアーを実施した2009年の時のことです。
ツアーでは奈良で行くべき聖地という聖地を時間のある限り巡ります。春日大社に始まり、石上神宮、大神神社に参拝、そして、三輪山に登拝します。更に天河神社や丹生川上神社下社にも訪れます。
始めて開催した奈良ツアーは少々忙しいツアーになってしまいましたが、ツアーに参加された皆さんが正に「引き寄せの法則」で様々な人とのご縁を作り上げたツアーでした。
奈良ツアーに参加された方が「案内人の方々が道開きの神々のように現れて感動的なお話をして下さる」という表現をされました。正に、道開きの神々が私たちの前に次から次へと現れて下さるツアーでした。これも、参加された皆さんのあっての結果なのだと実感しました。
奈良で起こった引き寄せの法則(波長の法則)
ご縁は目には見えませんが、必ず自分と同等のものを引き寄せます。
それが、「引き寄せの法則」です。もしくは、スピリチュアルな視点から「波長の法則」とも言えるかもしれません。「類は友を呼ぶ」。ツアーに集まる皆様も、波長の法則で集まっています。
一個人が謙虚な姿勢で作法をわきまえて神社参拝をしている姿は単なる「礼儀正しい参拝者」として捉えられることでしょう。しかし、これがもし10人の団体であり、10人とも礼儀正しい参拝者だったとしたら、神社を案内する神職さんであれば力をいつも以上に入れざるを得ない状況が発生します。
ちいろば旅倶楽部のツアーでも、これまでいろいろなことが起こりました。個人で神社を訪れただけでは絶対にあり得ないことを、参加者の皆さんの霊格の高さからか、その時だけ許されたり、あるいは、参加者の皆さんの真剣な眼差しに応えざるを得なくなって神職さんの話が熱くなり過ぎたりということが珍しくありません。。
始めて行った奈良ツアーでも、参加者の皆さんが引き寄せたとしか考えられないことが次から次へと起こりました。偶然にしては出来過ぎています。ツアー参加者の方々の神社参拝の姿勢が、正に思いを同じくする神職さんを引き寄せて真剣にさせたとしか考えられませんでした。
春日大社
春日大社では、春日大社の神職さんに案内をお願いしていました。特に事前にどんな人達が行くという様な打ち合わせをしたということもありません。ツアーに参加された皆さんが鳥居で一礼をし、手水舎で清めたあとに祓戸神社で手を合わせる姿。その神職さんは、とてもとても感心されていました。
神職さんの態度も変わらざるを得ず、熱心にいろんなことを私たちに教えて下さいました。更に、ツアー参加者には春日大社の前宮司、葉室宮司さんの書籍を読んでいる方が多く、このことからしても神職さんの対応が違ってくるのは必然でしょう。
(もしかすると、前宮司の葉室宮司さんの見えないお力も働いていたかもしれません。)
翌年からはこの時の神職さんを名指しで、神社の案内と大祓祝詞講座をお願いしています。これもツアー参加者の皆さんに作って頂けたご縁です。
石上神宮、大神神社、三輪山
石上神宮には早朝、ちょうど神職さんたちが社殿の掃除を終えて、本殿で朝の祝詞奏上を行っている正にその時に訪れました。参拝を終えた後も、ツアー参加者の皆さんと共に祝詞が唱え終わるまで聴いていました。
祝詞に詳しい参加者の方によると、日本全体の幸せを祈って千数百年以上も祝詞があげられる石上神宮は、日本の神道の総本山ともいえるのだそうです。聞いていると様々な祝詞をあげられており、中にはひふみ祝詞、そしてまだ成仏できていない魂をあの世へと送るための祝詞まであげられていました。
こうして祝詞をずっとあげつづけてくださること、そして、偶然にもその場所へ立ち入ることができたことへの感謝の氣持ちでいっぱいになりました。参加者の皆さんも同じ気持ちでした。この偶然も皆さんの神社参拝の姿勢が引き寄せたものに違いありません。
その翌年からツアーでは、この石上神宮の朝の祝詞奏上を一緒にさせて頂いた後に、正式参拝をお願いしています。個人では少々はばかりますが、団体で祝詞奏上に参加させて頂くと対応して下さる神職さんのお話も熱の入り様が違うようです。
大神神社では、ご神体の三輪山を登拝しました。行きはほぼずっと上り。そのため、途中でキツくて引き返そうかと思った人もいましたが、お互いに励ましあって全員が登拝することができました。
大阪から来られたという三輪山で出会ったご夫婦ともお話をしながら一緒に上りました。そのご夫婦から、「(ツアーの)あなたたちがいなかったら、あきらめて途中で帰っているところだった」と言われました。そのことで、同じ仲間と一緒に登るともっとがんばれるんだと実感しました。
これも同じ目的を持った人達と共に行動することで、引き寄せの法則が働き一丸となることが出来たのかも知れません。
オオクニヌシノミコトの幸魂と奇魂が祀られている三輪山。
感謝の氣持ちで登らせていただきました。
天河神社
天河神社に到着してバスから降りると、二人の神職さんが歩いていらっしゃいました。「どこから来られたんですか?」と話しかけてこられました。(これはとっても難しい質問。当ツアーは全国から集まっていますから。)
そして「ご案内します」と、もう1人の神職さんがおっしゃり、前もって連絡していたわけでもないのに、天河神社を丁寧に案内して頂けました。これもおそらく、ツアー参加の皆さんの神社参拝の姿勢がそうさせたのに違いないでしょう。
そういえば田口ランディさんの『水の巡礼』の中に、天河神社のことが書かれていました。「顔の四角い、目がぎょろっとした宮司さん」と書かれていたので、最初に声をかけてくださったのは、まさに宮司様だとわかりました。
別の年には、偶然にも社務所の中で宮司様のお話を伺うことが出来ました。やはり、どう考えてもツアー参加者の皆さんのかもし出す雰囲気が、神社の神職さんの意識を引き寄せるのではないかと思います。
龍穴神社
室生寺近くの龍穴神社では、地元の案内人のMさんにお話をしていただきました。龍が棲むという穴は、目にはもちろん見えませんが、何かが棲んでいそうな独特の雰囲気が漂っています。龍が棲むその穴を見るための道は少々厳しい道。龍神さんのお近くまで行かせていただくのですから、多少の困難な道も修行だと思いながら歩きました。
Mさんから龍穴神社前にあった田んぼの話を聞きました。そこはかつて龍神様にお供えするための田んぼがあったのだそうです。それがきれいに整備されてしまい、会社ができる。でも会社は長続きせず、すでに数社が倒産しているということ。
「目には見えないものこそ、今、本当に大切にしなくてはいけない」というMさんのお話。そんなMさんのお話に、感動して泣きそうになった方もいらっしゃいました。
ご説明の後、Mさんが育てられたダンボール箱いっぱいの野菜をいただき、ツアーに参加された皆さんで分けました。龍穴神社との出会い、そしてMさんとの出会いが、まさに思い出に残るものとなりました。
ここでもツアー参加者の皆さんの真剣な眼差しがMさんのお話を熱くさせたのかもしれません。そして、来るべき人がここへ来て、聞くべき人から聞くべき話を聞いたのだと、ここでも必然性・引き寄せの法則を実感したのです。