

ぼくが崇敬する弥彦神社は、霊峰・弥彦山の麓に位置し、広大なご神域を有しています。自然霊の気配が濃厚で、崇高なご神気にあふれているのは、弥彦山のパワーを受け継いでいるからこそでしょう。何度訪れても、そのたびに新しい感動を与えていただけるような、素晴らしいサンクチュアリだと思います。
『江原啓之 神紀行 北海道・東北・北陸』江原啓之著 マガジンハウスより
~神と人との密接な暮らしがあった越後の「おやひこさま」へのご挨拶と日本の産業の発展を祈ります~
越後はおいしいお米「コシヒカリ」の産地であり、その大元は「おやひこさま」と言われた天香山命が初代神武天皇からの命令で熊野から越後に来られ、そこで稲作や漁業をはじめとするさまざまな生業を授けてくださったことからはじまったといわれています。天香山命のお話を読んでいると、神と民はこうして密接に共に生きた時代があったのだとわかります。今、日本人の食の危機に直面する時代。そんな時代だからこそ原点に帰り、神々が私たちに与えてくださった食を大切にすることの感謝を、旅人である私たちも、おやひこさまへ感謝の気持ちを伝えることが大事だと思います。また、弥彦神社から近いところにある燕三条は世界レベルの金属加工品の産地でもあります。弥彦神社、燕三条はどちらも日本人の心と技を実感する場であり、日本人であることの幸せを実感する2日間の旅。食への感謝、日本人だから生み出せる伝統の技を体感する2日間の旅へ、心と体を癒しに行きませんか?
弥彦山頂上から一望できる越後平野は、天香山命によって越後の国造りに力を尽くされた場所
桜井神社では今も弥彦山の伏流水として湧き出る泉があります。